肥厚性瘢痕の症状とレーザー治療
肥厚性瘢痕とは、隆起した傷跡のことで、体がその傷を治すにあたって傷を強くするため過剰に治ってしまった状態のことです。
点状、線状、面状の形状があり、形状は傷が生じた原因によって異なります。
傷ができる原因は、なぜその傷ができたか、また体の部位によっても異なりますが、傷が引っ張られたり硬いものに接していることによる物理的刺激や、傷が治る過程の条件の悪さによるためです。
無症状のものも多い肥厚性瘢痕ですが、痒みや軽い圧痛も稀なものではありません。
瘢痕の赤い状態が気になり来院される患者さんも多く、その治療の選択肢の一つがレーザー治療です。
治療には手術とレーザー治療がありますが、傷の状態によって適切な方法が選択されます。
例えば顔や腹部の外傷、手術後の症状であれば瘢痕形成手術、四肢など条件が悪い場合については保存的治療やレーザーの組み合わせによる治療となります。
治療によって赤く盛り上がった傷が普通の肌になることはないものの、術後に気になる場合には、さらに傷を目立たなくする治療が可能です。
レーザー治療の場合、回数は3回から、1ヶ月から3ヶ月の治療間隔を取り、総治療期間は3ヶ月から1、2年です。
色素レーサーの使用で、線状瘢痕の場合は1センチメートルあたり3,300円から、面状瘢痕の場合は1平方センチメートルあたり13,200円からとなります。
手術には、発赤、再発、色素沈着などの副作用の可能性があります。