精神科でも活用できる電子カルテ
医療と言って大勢の人が連想するものはなんでしょうか。
多くは内科や外科の他、耳鼻科や胃腸科など、肉体的な病気を治すところというのがイメージとしてあることでしょう。
電子カルテが九十年代の末の頃から導入され始まり、患者の病名の他に年齢や体調などについての様々なデータが入力され、容易に閲覧・共有できるようにもなってきました。
こうしたシステムが出てきたことによって地域全体で情報を共有でき、より適切に治療を受けられる体制が整ってきたと言えます。
こうした電子カルテの使用は、いわゆる肉体的な病気のみに採用されているわけではありません。
世の中には他に精神科というものがあり、主に心の病について取り扱う病院も存在しています。
それらの医療機関においても電子カルテは使われており、病気の管理が行われる形になりました。
精神科は判断として難しいところがあり、個人の悩みとかあくまでも心の持ち方だけで改善できる場合もあれば、脳機能の障害から病気が発生しているケースもあります。
そういう時にカルテが電子化されて共有されるようにしておけば、地域にある別の病院で改めて治療を受けるよう紹介しやすくもなり、早期に適切な治療が行えることも望めます。
精神科の場合は薬の服用が必要になることもあり、これまでにどれくらいの薬を摂取してきたかが治療については重要なファクターとなることもありえます。
過剰摂取になれば妄想の度合いが強くなるなどの弊害も出るので、それらを防ぐためにもカルテを閲覧しやすくすることは治療の面でとても重要なこととなっています。